○地理
浦里地域は上田市(リンク)の西部に位置し、西は青木村と接しています。
東京から上田までは約190キロメートル、長野新幹線を利用すれば上田駅まで最短で78分です。そこから浦里地域へは、上田駅からは車又はバスで約30分(約10キロ)の距離です。
浦里地域は南北を山に囲まれ、その間の平地を浦野川が流れるのどかな地域です。小学校の校歌に「緑の山に囲まれて、いつも空気が新しい」と歌われるとおり、都会の喧騒や排気ガスとは無縁の、とにかく「空気がうまい」ことが自慢です。
○気候
上田市の盆地部分の年平均気温は摂氏11.8度です。年間の最高気温は摂氏35度前後、最低気温は摂氏マイナス10度前後です。典型的な内陸性気候で、昼と夜、冬夏の寒暑の温度差が大きいことが特徴です。
また晴れの日が多く、年間の平均降水量は約900ミリメートルと東京の6割程度。全国でも有数の少雨乾燥地帯です。
冬は乾燥し寒いですが、降雪は年に数回程度で積雪10センチメートルを超えることは稀です。
○歴史
この地域の歴史は古く、万葉集にも詠まれています。浦野宿は奈良時代から京都と東北地方を結ぶ「東山道」の拠点として栄え、交通の要衝でした。現在でも宿場町の名残を随所に残し、地域全体に落ち着きのある地域です。
平安時代以降は「浦野氏」という豪族がこの地方を治め、戦国・江戸時代にはいると武田氏・真田氏・仙石氏とった大名の領地となります。明治以降は、主力農業である米づくりのほかに養蚕が盛んとなり、水田に向かない傾斜地では蚕の餌となる桑畑が一面に広がっていました。生糸・製糸産業は、当時のわが国では唯一といってよい貴重な外貨獲得手段であり、その興隆は日本の近代化に大きく貢献しました。
戦後は昭和30年代まで、この地区は「浦里村」というひとつの村でした。その後近隣の村と合併し「川西村」となり、昭和48年には上田市と合併して現在にいたります。
○子育て
この地域は、昔から子供たちの教育に力を入れています。
この地域の中心的な存在である浦里小学校は大正時代からの歴史を持ち、当時の校舎はかつての浦里村の村民たちの手で地元の材料を使って建てられました。
現在でもこの地域の人たちは、小学校に通う子供たちをわが子のように愛し、見守り、地域全体で子供たちを育てる気風で満ちています。
これを象徴するのが、地域住民が地域ぐるみで学校運営をサポートする「お助け隊(リンク)」の活動です。この活動は、登下校時の児童の安全を見守る「見守り隊」や、学校授業のサポートをする「学習支援隊」、「地域の伝統を子供たちに教える「歴史教え隊」など、地域住民がそれぞれの技能や空き時間を利用して、学校運営が円滑に進むように様々なサポートをするものです。この取り組みが評価され、文部科学省からコミュニティ・スクール指定校に認定されています。
上田市立浦里小学校
浦野学校を前身とし、大正12年の創立以来140年以上の歴史があります。本校舎は歴史的価値の高い建造物として有名で、映画のロケ場所としてもたびたび使われてきましたが、平成24年9月5日に発生した火災により焼失してしまいました。現在は約80名がこの学校で学んでいます。
上田市立第六中学校
近隣の「小泉地区」に、昭和63年に開校した学校です。生徒数は525人、職員数は44人(いずれも平成24年度時点)です。白とスカイブルーのコントラストが印象的な校舎で、野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、吹奏楽など部活動もさかんです。
○行事
地区内には、浦野、越戸(こうど)、藤之木、浦野南団地という4つの自治会(町内会)があります。それぞれの自治会では年間を通して様々な行事を行っています。
主な行事
1月どんど焼き、2月道祖神祭り、5月魚釣り大会、6月ビオトープでの蛍狩り
7月祇園祭、8月夏祭り・花火大会、9月マレットゴルフ大会、10月 敬老会・スポーツ大会
11月文化祭、新嘗祭、収穫祭、12月もちつき大会
○名所・観光
浦里地域には、観光ブックに名を連ねるような観光名所はありません。しかし古の村人から現在に生きる住民までが長い歴史をかけて作り上げてきた田園風景や里山、そこに住む人のおおらかさ、温かさなどが、私たちの大きな資源です。それから知名度こそないものの、りんご、米、季節の野菜、山菜、川魚などおいしいものがいっぱいです。
また温泉王国の信州らしく、この地域の周辺には別所温泉、室賀温泉、田沢温泉、沓掛温泉などたくさんの温泉があります。いずれも車で10分~15分の距離にあり、お値段もお手ごろです。
温泉でゆっくり体を温め、地元で採れた新鮮な食材を食べ、気のおけない仲間と語らう―そんな生活をしている信州人は健康で長生きな方が多いです。
○暮らしのインフラ
生活に必要な様々なインフラは、地区内や近隣地区に点在しています。しかし都会に比べるとそれぞれが遠方にあり、バスの本数も少なく、「不便」と感じるかもしれません。
地区内には、全国から引越しをされてきた方がいらっしゃいますので、その方のご意見を参考にしていただければと思います。
行政機関 川西地域自治センター
スーパー マツヤ、ツルヤ
コンビ二 デイリーヤマザキ、ファミリーマート、サークルK、セブンイレブン
郵便局 浦里郵便局
交通 千曲バス
病院 川西生協、青木診療所、あんざい歯科
学校 浦里小学校、第六中学校
公民館 川西公民館、浦野分館、越戸分館、藤之木分館
通信 NTTフレッツ光
金融 信州うえだ農協、八十二銀行、上田信用金庫
救急消防 上田市消防本部川西消防署
図書館 青木村図書館
ガソリン かねろく
電気 中部電力
ガス プロパンガス
水道 上田市営水道
下水道 全域に敷設済み
○ 移住する前や移住してからも、わからないことや戸惑うことが多いと思います。近所の人に聞きたいけれど、まだ知り合いもいないしー そんな時には希望の泉プロジェクトがご相談にのります。ごみの出し方、地域づきあいのこと、子供の学校のこと、美味い店やおすすめスポットまで、どんなことでもご相談ください。